かつてない困難な状況を打破するノースの多角化戦略

最近ノースが公表した年次報告書では、多角化されたさまざまなビジネスラインで目覚ましい成長が見られ、また、投資収益率は6.67% (6,450万ドルに相当)と、近年の中で最も高い数字を達成しています。

モノラインのP&Iクラブからグローバル・マリン・インシュアラーへと進化を続けるノースは、IGのミューチュアルP&Iのビジネスと多角化したビジネスラインで 6,000万ドルの保険料の増収を達成し、保険料収入は全体で合計4億600 万ドルとなりました。ノースのチーフ・アンダーライティング・オフィサーのサヤ・カシラベル (Thya Kathiravel) は次のようにコメントしています。

「前年比で特に保険料の増加が見られたのはサンダーランドマリン (Sunderland Marine) の船体保険ビジネス、P&Iビジネス、水産養殖事業の保険ビジネス、並びに新たに多角化された定額保険料のP&Iビジネス、そしてノースの船体保険ビジネスです。」

ノースのチーフ・ファイナンシャル・オフィサーのエド・デイビス (Ed Davies) は次のコメントを寄せています。

「13のIG クラブが参加するプール協定を通じて未曾有の規模の4 億 6,300 万ドルに達する19 件のプールクレームがあった年でしたが、この多角化による堅実な成長がその助けとなりました。ノース自体はその期間中にプールクレームを持たなかったにもかかわらず、9,000 万ドル以上のプールの分担金がありました。

そのようなプールクレームと新型コロナウイルスの二つの困難があったことを考えると、ノースのコンバインド・レシオの113.7%は、2019 年の 125%をピークとし、素晴しい結果だったことを表しています。」

ノースの最高経営責任者のポール・ジェニングス (Paul Jennings)は次のようにコメントしています。

「新型コロナウイルスにより、2020年は船員を中心に皆さんにとって他に類を見ない一年となりました。 新型コロナウイルスの変異種により乗組員の異動が再び難しくなっており、世界経済にもたらす長期的な影響も不透明なままです。

2020年においてはノースの勤務状況も変化がありましたが、各オフィスは徐々に再開しており、ノースのニューカッスル本社も数週間以内に再開できる見込みです。新型コロナウイルスおよび異常とも言える水準のプールクレームにもかかわらず、ノースの核となる財務力と多角化戦略は引き続き自信を与えてくれます。実際に、ノースのフリー・リザーブは600万ドル増加し4億5000万ドルとなりました。

厳しい世界経済により、2021年のP&Iクラスのリニューアルの目標を達成することはチャレンジングでしたが、ビジネスプランに沿って公平な保険料率の引き上げを成し遂げることができました。ただし、今後の保険料率はクレームの増加と再保険市場の厳しい現状を反映すると考えています。

我々は今後も引き続き、技術、優秀な人材、持続可能性への投資を優先することを重視し、財務力を維持できるように活動を続けていきます。」

新たにノースのチェアマンとなったジェームス・ティレル (James Tyrrell) 氏は、彼にとって初めての年次報告に次のようにコメントしました。「我々は並々ならぬチャレンジの期間を経て、ノースの核となる目的『メンバーが安心してトレーディングできること』に基づき継続的にサービスを追求し、メンバーのみなさんを支援してきました。」この時、ティレル氏はノースの継続的な成長を9年間見守ってきた前チェアマンであるプラタプ・シルケ (Pratap Shirke) 氏の貢献に敬意を表しました。

良好な今後の見通しに伴い、ノース全体の船主加入と用船者加入のP&Iクラスの加入トン数は、前年から 2億4,800万トンまでに成長しました。

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ノースP&Iクラブ、最高経営責任者 Paul Jennings

ノースP&Iクラブ、チェアマンJames Tyrrell

ノースP&Iクラブ、チーフ・ファイナンシャル・オフィサー Ed Davies

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North P&I Club is a leading global marine insurer providing P&I, FD&D, war risks, hull and ancillary insurance to over 248 million GT of owned and chartered tonnage. Through its Sunderland Marine brand, North also provides cover for fishing vessels, small craft, aquaculture risks and owners’ fixed premium P&I. The S&P Global ‘A’ rated Club is based in Newcastle upon Tyne, UK with regional offices and subsidiaries in Australasia, China (Hong Kong and Shanghai), Greece, Ireland, Japan, Singapore and USA. North is a leading member of the International Group of P&I Clubs (IG), with over 12% of the IG’s owned tonnage. The 13 IG clubs provide liability cover for approximately 90% of the world’s ocean-going tonnage and, as a member of the IG, North protects and promotes the interests of the international shipping industry. For further information, visit: www.nepia.com

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