世界をリードする海上保険会社ノースが新たに開発した新型コロナウイルス追跡ツールを国際P&Iグループ(IG)向けに公開しました。
同オンラインツールはノースが2月にリリースし、今週IGの公式ホームページ上で正式に公開されました。デジタルダッシュボードで新型コロナウイルスの感染範囲、船主、用船者、運航者などへの国や港ごとの情報の他、実施されている対応策について一覧表示することができます。
対話型であるこのツールは世界中のIGクラブ関係者、ならびに国際海事機関および世界保健機関より提供された情報を利用しています。Wilhelmsen Ship Managementおよび船舶会社GACから取得されたデータに加え、ダッシュボードには、ジョンホプキンス大学が提供する感染拡大の状況が随時更新されるマップも含まれています。
ノース最高責任者兼IG会長のポール・ジェニングスは次のようにコメントしています。
「IGのP&Iクラブメンバーの知見と併せ、最新情報を国際的に信頼性の高い情報源から提供することにより、この新しいツールは世界の海事コミュニティが新型コロナウイルスの感染範囲を正確に把握し追跡できることに貢献します。その結果、最も重要なのは各地域へ必要物資を供給している船員の命を守ることであり、更には企業をサポートすることにも役立つのです。
独自の知的財産と情報を自由に共有することで、ノースは重要な時期にクラブ内の連携に貢献し、IGの『共に、さらに強く』というアプローチを実現することができました。新型コロナウイルスの感染者数、リスクの高い国、何に注意するべきかという最新情報があれば、関係者は海運に対する商業的リスクと物理的な脅威をより正確に特定できるしょう。
海上および海事業界における安全性の向上を図るためのデータと損失防止対策を共有するというIGの目的に完全に一致しているこの取り組みを主導し、サポートしてくれたP&Iクラブの皆さんに感謝申し上げます。
これまでノースに寄せられた新型コロナウイルス関連の問合せについて、乗組員の本国送還を困難としていた港湾警戒・国境措置や一般的な医療の提供における問題が多くありました。その他、初期の問題としては造船所での船舶の修理契約、不可抗力規定の適用に関する相談、チャーターパーティー対象の新型コロナウイルス条項などでした。その時点では、貨物クレームの状況も『未確認』とされていました。」
画像:
ポール・ジェニングス、最高経営責任者、ノースP&Iクラブ
追跡ツールダッシュボード
ノースP&Iクラブについて:
ノースP&Iクラブは、世界をリードする海上保険会社として、P&I保険、FDD保険、戦争保険等を提供しており、その規模は所有船加入・用船者加入を併せ、合計230百万トンとなっています。また、ノースの子会社であるサンダーランドマリンは、漁船や養殖業のための保険を提供しています。ノースはスタンダードアンドプアーズより、その財務状況につき”A”の格付けを受けています。本社所在地はNewcastle upon Tyne (英国)であり、海外拠点は香港、上海、ギリシャ、アイルランド、日本、シンガポール、アメリカにあり、グループ会社であるサンダーランドマリンの拠点は世界各地に展開しています。ノースは国際P&Iグループをリードするメンバーの一員であり、同グループの中で12%以上のシェアを有しています。国際P&Iグループに加盟する13のクラブは全世界の約90%の外航船の責任保険を引き受けており、グループの一員として海運業の利益の保護と発展に努めています。詳しくは: www.nepia.com/japanまで。
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