E-TITLEの所有権変更のお知らせ
本Circularにて、国際P&Iグループ(以下、「IG P&I」)が以前承認した電子商取引システムであるE-TITLEに関し、以下のとおりご案内致します。
(1) E-TITLE電子商取引システムおよびその基礎となる法的枠組みの所有権が、ソフトウェア技術企業であるR3に変更されたこと
(2) E-TITLE電子商取引システムの商号がCorda eBLに変更されたこと
(3) Corda eBLのソフトウェアがどのように機能するかについて
Corda eBL
Corda eBL はソフトウェア開発キット(SDK)であり、船荷証券の所有権移転および譲渡機能を促進する枠組みを提供します。Corda eBLは、船会社、金融サービスプロバイダー、物流業者、貿易業者が運営する既存のウェブポータルサービスを補完するために作成されました。
Corda eBL SDKは、法的なフレームワークに準拠しており、紙に戻す必要のないeBLのpeer to peer(サーバを介さずに端末間で直接データファイルを共有する通信)での船荷証券の移転をサポートします。電子移転プロセスは、紙の船荷証券のワークフローを模倣しています。詳細は https://www.r3.com/corda-ebl/ をご覧ください。
R3は、国際的な銀行や商社からなる大規模なコンソーシアムを代表するソフトウェア技術会社です。
Corda eBL User Agreement version 1.2 の承認
Corda eBL ソリューションの使用および運用に関連する法的文書は「Corda eBL User Agreement (version 1.2)」であり、この文書はIG P&I が審査し承認しております。Corda eBL ソリューション(旧称:E-TITLE 電子取引システム)は、E-TITLE に代わる承認された電子取引システム、すなわちペーパーレス取引システムとなります。Corda eBL User Agreement(version 1.2)は E-TitleのUser Agreementに代わるものです。
2021年9月24日をもって、E-TITLEは承認された事業体ではなくなります。
2021年9月24日をもって、E-TITLEは承認された事業体ではなくなります。 メンバーの皆様におかれましては、R3によって認可されたアプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)と契約する際には、デューデリジェンスの一環として、ASPがP&I以外のリスクに関する賠償責任保険を手配していることを確認されることをお勧めします。
グループクラブ規則の他の免責事項は引き続き適用されます。
メンバーの皆様におかれましては、紙の船荷証券において適用されるIG P&Iの規則に基づく貨物運送に関する免責事項が、IG P&Iの承認する全ての電子商取引システムにおいても適用となることにご注意願います。これらの保険てん補の免責事項には、運送契約に定められた港または場所以外での荷揚げ、前日付または後日付での電子文書/記録の発行/作成、そして譲渡可能な電子文書/記録の作成を伴わない貨物の引渡し(IG P&Iが承認した電子取引システムの場合、その取引システムの規則に従わない貨物の引渡し)が含まれております。
全てのIG P&I加盟クラブが同様のCircularを発行しております。
エイドリアン・ダーキン
ディレクター(クレーム)